セルスターのレーダー探知機「AR-G700S」を購入。OBD2二股分岐も試してみた

今までずっと、前車(HONDA Odyssey (RA7))から使い続けていたユピテルのレーダー探知機「SG-270CN」を使っていました。

画像
ユピテルのSG-270CN

2003年頃発売されたレーダー探知機で、今や骨董品レベルです。

この骨董品、3.6V 280mAhの専用ニッケル水素電池が入っていて、それは早々にダメになってしまったので、近所のホームセンターでコードレスホン用の同じ電圧のもっと容量の多い電池を買ってきて載せ替えて運用していました。

画像
元々の内蔵電池
BE3/CP300H

今でもその電池は健在です。さすがコードレスホン用、寿命が長い・・・。

ちなみに偶然ですが、そのコードレスホン用の電池のコネクタと専用ニッケル水素電池のコネクタが全く同じでした。

ただプラスとマイナスの線が逆だったのでそれだけ入れ替えて使いました。

専用電池を使う機器をお使いの方で、純正の電池は高いのよね~と思っている方、もしかしたらコードレスホン用の電池とかが使えるかも知れませんよ。電圧の種類も豊富で、容量も豊富です。

さてこの骨董品、レーダー探知の方式も旧式でして、今主流なのは、あらかじめオービスが設置されている位置を本体内に記憶していて、GPS測位によって自車位置がオービスの設置されている位置に近づいてくると警報を出すという方式ですが、このレーダー探知機が発売された当時はまだGPS測位なんていう機能が出始めた頃で、基本はオービスが発するレーダー波を受信する事で警報を鳴らし、その補助としてGPS測位があるっていう感じの方式になっています。

補助とはどういう事かというと、常に電波を発する系のオービス(レーダー式、Hシステム式など)は、その電波を受信することで警報を出すのですが、車が接近してからでないと電波を発しない系、もしくはそもそも電波を発しない系(ループコイル式、LHシステム式など)は、電波受信が出来ないので、あらかじめ本体に位置情報が記憶されていて、GPS測位によって自車位置が近づいてくると警報を出すという形になっています。

なので要するに、「基本は電波受信で警報します。ダメならGPSで頑張ります」って感じですね。

当時はまだメーカーでもオービスの設置位置情報をあまり持っていなかったんでしょうね・・・。

でっ、方式が旧式なのは仕方ないんですが、この「基本は電波受信で警報します」っていうのがなかなかのくせ者で、いかんせん誤報が多いんです。

最近は減ってきましたが、古い商店の自動ドアなどで未だに反応するやつがあったりします。

ただこれについては、補助であるGPS機能のおかげで、あらかじめ本体に警報禁止エリアをセットしておけば、その周辺に近づいたときに電波を受信しても警報しないようにすることが出来るので、まぁ許せます。

問題は、トラック無線。

とにかくトラックが近くに居ると警報鳴りまくりです。

併走なんてしようものなら、延々と鳴り続けます。

これについてはトラックも移動しているんで、あらかじめ警報禁止エリアにセットしておく訳にもいかず・・・。

そんな不満を抱えながら幾星霜。前車と同じくフロントガラスに吸盤で固定して運用していたのですが、昨今の道路交通法改正によりフロントガラスへの吸盤貼り付けはNGとなってしまい、いよいよ新しいレーダー探知機を購入することにしました。

ユピテルのレーダー探知機に罪は無いですが、誤報の多さに閉口って感じだったので、今回購入したのはセルスターのGPSレーダー探知機「AR-G700S」。

画像
セルスターのレーダー探知機
AR-G700S

液晶画面とGPSアンテナが別体になっている2ピース型のモデルです。

画像
パッケージ内容

 

画像
真ん中に入っていたのが液晶画面
3.2インチのMVA液晶
ケーブルの先には中継器というものが繋がっています

 

画像
左下に入っていたのがGPSアンテナ

 

画像
右下に入っていたのがリモコン

 

画像
下の段には付属品が入っていました

 

画像
モニターをダッシュボードに取り付けるためのマウント

 

画像
モニターを内張の隙間などを利用して固定する場合のL字金具

 

画像
モニターをサンバイザーに取り付けるためのクリップ

 

画像
GPSアンテナをバックミラーの裏に取り付けるための金具

 

画像
電源をシガーライタープラグから取るためのケーブル

 

画像
電源をヒューズボックスから取るためのケーブル

なんだか盛りだくさんですな。

あとはこれを車に取り付けるだけなのですが、このレーダー探知機の面白いのは、OBD2に対応していまして、車両のOBD2コネクタにアダプターを接続すると、車両情報を取得できるとのこと。

OBD2アダプターは別売品なのですが、面白そうなので購入してみました。

画像
こちらがそのODB2アダプター
RO-107

ただウチの愛車(HONDA Odyssey Absolute (RB2))のOBD2コネクタには、以前からTECHTOMさんの「燃費マネージャー」が取り付けてあり、とりあえずコネクタを二分岐する必要がありました。
(TECHTOM燃費マネージャについての詳細はこちら)

大丈夫なのか?という疑問を持ちつつ、OBD2アダプターも買っちゃったので、2分岐コネクタも併せて購入。

画像
こちらがOBD2 分岐ケーブル
ELM327という商品をAmazonにて購入しました

さて同時使用が可能かどうか。

結論から言いますと・・・・・・・・・・実用になりません。

OBD2から各機器へは、どちらか一方への情報供給にとどまります。

OBD2コネクタを二分岐して、片方をTECHTOMの燃費マネージャー、片方をレーダー探知機に接続してエンジンを掛けると、燃費マネージャとレーダー探知機で先に起動した方に情報が行き、もう片方へは未接続という形になります。

というわけで、二分岐作戦失敗です(涙)。

Amazonのユーザーレビューでは、「OBD2から電源を取る機器が複数あると電力不足で接続できなくなる」という情報もありまして、それについては、レーダー探知機はOBD2 ケーブルをすると強制的にOBD2から電源を取る形になってしまうので、これを回避する方法は無いのですが、燃費マネージャーの方はOBD2接続しても、それとは別に電源供給する事が出来まして、それを試してみましたがダメでした。

なので電源容量の問題では無いと思われます。

またAmazonのユーザーレビューを見ると、似たような環境で成功した人も居るようですので、おそらく2分岐ケーブルのせいでも無いと思われます。

成功した人の車種などが不明なので何ともいえませんが、少なくともHONDA Odyssey Absolute (RB2)と、TECHTOM燃費マネージャー FCM-W2000A、セルスターレーダー探知機AR-G700Sの組み合わせでは、キーを回して、先にECUと繋がった機器のみが車両情報の表示が可能で、もう片方は未接続という具合になりました。

色々調べてみた結果、どうやらOBD2で使われている通信にはいくつかあって、ポピュラーなのはCAN通信とよばれる通信方式のようです。

でっ、こちらの通信方式は複数機器が接続されることを前提としているそうで、レーダー探知機など複数の機器がOBD2に接続されても問題なく通信が出来るそうです。

おそらくAmazonのユーザーレビューで「成功した」と書いている人の車は、CAN通信でデータを通信している車種なんだろうと思われます。

HONDA Odysseyの場合、RB3、RB4からはCAN通信を採用しているそうなのですが、RB1、RB2まではK-LINE通信という通信方式を採用しているそうで、こちらはCAN通信より古い規格で、おそらく複数機器の接続が出来ないのだと思われます。

という事でODB2アダプターと二分岐ケーブルが無駄になりましたが、まぁ誰かがチャレンジしないと分からないことですからね。
まぁ仕方ないということで。

HONDA Odysseyにお乗りの方で、OBD2に複数機器を接続しようと思っている方、絶対とはいえませんが、まぁうまくいかない可能性が高いので、お気をつけを。